昔を笑いながら語り合う程度には背が伸びた



(車内の会話)

「黒曜町まで200円ちょいって、結構安いのな」
「そうか?」
「だってほら、前結構かかったじゃん」
「前……って。ああ、あれはバスで行ったから」
「前?」
「骸との一件です」
「……ああ」
「そーいえば雲雀、いつのまにか桜普通になってんな」
「主語と述語が成り立ってないよ。何が言いたいの」
「えーと、ほら、あれ。サフラン病?」
「サクラクラ病だ、馬鹿」
「そうそれ。いつの間に治ってんの?」
「……君そんなに死にたいの」
「あの、雲雀さん。車内でトンファーはちょっと」
「……にしても、朝は人数が少ないッスね、十代目」
「うん、まあ、五時だしね」(それにこの車両、雲雀さんが乗ってるし)

「……あ、朝日」





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2007/02/??